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制限酵素とDNA修飾酵素の反応バッファー中の夾雑物混入のお知らせとお詫び
 

2020 年 11 月 20 日掲載

2020 年 11 月 27 日更新

 
この度、NEBの制限酵素とDNA修飾酵素の一部に付属している反応バッファーに夾雑物が検出されました。本件につきまして以下の通り報告すると共に、本製品をご購入、ご使用の皆様におかれましては多大なご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。ご不明な点がございましたら、弊社テクニカルサポートまでご連絡ください。

1、 内容
   NEB の制限酵素と DNA 修飾酵素の一部に付属している反応バッファーに夾雑物が混入していることが判明しました。このバッファーを使用して酵素反応を行った場合、一部の酵素の活性に影響があることが判明しました。つきましては、弊社の NEBuffer および CutSmart  Buffer をご使用のお客様は、お手持ちのバッファーロットが表 1 に該当するか否かをご確認いただき、対象ロットである場合には廃棄してください。
   
2、 対象製品およびロット
 

対象となるバッファーは以下の 4 種類です。特に夾雑物が混入したバッファーのチューブのロットについては表 1 を、バッファー単品販売製品については表 2 をご参照ください。なおこれらのバッファーは多くの制限酵素および修飾酵素に付属していますが、酵素には夾雑物は含まれておらず、酵素自体に問題はありません。

 

・NEBuffer 1.1

・NEBuffer 2.1

・NEBuffer 3.1

・CutSmart Buffer

   
3、 夾雑物により影響を受ける酵素
 

夾雑物が混入したバッファーを用いて、各酵素のユニットアッセイ反応*に従い、活性試験を実施しました。結果、表 3 に示される酵素が約 50 %の活性に阻害されることが判明しました。

 

なお弊社の制限反応推奨条件におきましては、50 ul 中、1 ul の酵素溶液を使用することが推奨されています。この場合、ユニット数は 5-20 units に相当するため、多くの制限反応におきましては、表 3 の制限酵素を使用しても切断効率に影響がない結果が得られます。

 

なお、表 3 に記載以外の制限酵素におきましては、夾雑物が混入したバッファーを使用しても活性に影響がありません。

 

*50 ul の反応溶液中、1 unit の酵素を用いて、1 ug の基質 DNA を至適温度下、1 時間で切断できるかの試験

   
4、 補償:お客様および弊社代理店様へのお願い
  もし夾雑物が混入したバッファー(表1及び表2に記載)をお手元にお持ちの場合、それを破棄していただくようお願い致します。なお、対象のバッファーは多くの製品に共通して付属しており、表1及び表2に記載のロット以外のバッファーは問題なくご使用いただけます。あるいはバッファー交換をご希望の場合には、以下の情報を添えて弊社テクニカルサポートまでメールにてご連絡ください。
  連絡先:tech.jp@neb.com 
  〇お客様からのご連絡の場合:
   ・ご所属機関及び研究室名
   ・名前
   ・電話番号
   ・メールアドレス
   ・ご購入いただいた製品番号およびロット番号(パッケージに印字、お分かりになれば)
   ・夾雑物が混入していたバッファーのチューブ番号およびロット番号(チューブに印字)
 

 ・ご利用の代理店および担当者

   
  〇弊社代理店様からのご連絡の場合:
   ・会社名
   ・名前
   ・電話番号
   ・メールアドレス
   ・お客様のご所属機関及び研究室名
   ・ご購入いただいた製品番号およびロット番号(パッケージに印字
   ・夾雑物が混入していたバッファーのチューブ番号およびロット番号(チューブに印字)
 
表 1、夾雑物が混入していたバッファーのロット番号
製品番号 製品名 チューブロット番号*
B7201SVIAL NEBuffer 1.1 10065750
B7202SVIAL NEBuffer 2.1 10070034
B7203SVIAL NEBuffer 3.1 10077593
B7203SVIAL NEBuffer 3.1 10085492
B7204SVIAL CutSmart Buffer 10071079
B7204SVIAL CutSmart Buffer 10074630
B7204SVIAL CutSmart Buffer 10074631
B7204SVIAL CutSmart Buffer 10074632
B7204SVIAL CutSmart Buffer 10074633
B7204SVIAL CutSmart Buffer 10075569
B7204SVIAL CutSmart Buffer 10075570
B7204SVIAL CutSmart Buffer 10075571
B7204SVIAL CutSmart Buffer 10075742
B7204SVIAL CutSmart Buffer 10077115
B7204SVIAL CutSmart Buffer 10078752
B7204SVIAL CutSmart Buffer 10078756
B7204SVIAL CutSmart Buffer 10078757
B7204SVIAL CutSmart Buffer 10079734
B7204SVIAL CutSmart Buffer 10081169
B7204SVIAL CutSmart Buffer 10081171
B7204SVIAL CutSmart Buffer 10081174
B7204SVIAL CutSmart Buffer 10085164
*バッファーのバイアルチューブ上に印字されているロット番号をご確認いただき、表中に該当する場合は破棄してください。
 
表 2、夾雑物が混入していたバッファー単品販売製品
製品番号 製品名 パッケージロット番号*
B7200S NEBuffer Set 1.1, 2.1, 3.1 and CutSmart) 10077456
B7201S NEBuffer 1.1 10057224
B7202S NEBuffer 2.1 10073292
B7202S NEBuffer 2.1 10076480
B7202S NEBuffer 2.1 10081862
B7202S NEBuffer 2.1 10082469
B7203S NEBuffer 3.1 10079382
B7203S NEBuffer 3.1 10082081
B7203S NEBuffer 3.1 10082863
B7204S CutSmart Buffer 10075168
B7204S CutSmart Buffer 10076156
B7204S CutSmart Buffer 10078755
B7204S CutSmart Buffer 10079346
B7204S CutSmart Buffer 10080770
B7204S CutSmart Buffer 10082239
B7204S CutSmart Buffer 10082862
B7204S CutSmart Buffer 10083516
B7204S CutSmart Buffer 10084516
*パッケージロットとは、製品の外袋に印字されているロット番号です。構成品のチューブはこれとは別のチューブロットが附番されています。
 
表 3、夾雑物が混入したバッファーを使用した場合に影響を受ける制限酵素*
製品番号 製品名
R0117 AatII
R0652 AfeI
R0520 AflII
R0513 AlwI
R3566 ApoI-HF®
R0601 BbvCI
R0542 BcoDI
R3658 BmtI-HF
R0555 BslI
R0134 BsmI
R0540 BspEI
R0574 BsrDI
R0682 BsrFI-v2
R0680 BssSI-v2
R0654 BstAPI
R0168 BstNI
R0640 CviAII
R0710 CviKI-1
R0176 DpnI
R3510 DraIII-HF
R0508 EaeI
R0528 EarI
R3101 EcoRI-HF
R3195 EcoRV-HF
R0588 FseI
R0662 FspEI
R0105 HpaI
R0618 HpyCH4III
R0544 KasI
R3142 KpnI-HF
 
製品番号 製品名
R3198 MluI-HF®
R0571 MslI
R0190 NaeI
R0631 Nb.BbvCI
R0707 Nb.BtsI
R0111 NdeI
R0125 NlaIII
R0127 NsiI
R3127 NsiI-HF®
R0632 Nt.BbvCI
R0656 PspXI
R3140 PstI-HF
R0150 PvuI
R3150 PvuI-HF
R0157 SacII
R3138 SalI-HF
R3122 ScaI-HF
R0133 SpeI
R0182 SphI
R3182 SphI-HF
R3132 SspI-HF
R0149 TaqI-v2
R0709 TspMI
R0582 TspRI
R0185 Tth111I
R0145 XbaI
E1000 K.lactis Protein Expression(キット内に含まれるSacII)
M0214 Hpa II Methyltransferase
M0301 Topoisomerase I (E.coli)
 *本表に記載されていない制限酵素におきましては、夾雑物が混入したバッファーを使用しても、活性に影響はありません。
 
 
お客様には、大変ご迷惑をおかけいたしますことを深くお詫び申し上げるとともに、該当バッファーの廃棄・交換にご協力いただきますよう、何卒よろしくお願いいたします。
 
 
image Product Quality Notification (英語
image 制限酵素とDNA修飾酵素の反応バッファー中の夾雑物混入のお知らせとお詫び
 

本件に関するご質問は、下記テクニカルサポートまでお問い合わせください。

Email : tech.jp@neb.com