NiCo21(DE3) Competent E. coli
カタログ番号 |
サイズ |
濃度 |
価格 |
保存温度 |
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C2529H | 0.05 ml x 20 | ¥69,000 | -80C |
製品カテゴリ>グループ
- タンパク質発現&精製>発現用コンピテントセル
- コンピテントセル>タンパク質発現用コンピテントセル
備考
- 備考:価格改定 (2023年4月1日)
特徴
夾雑物のないHisタグタンパク質の精製が可能なコンピテントセル |
精製タンパク質の夾雑物混入でお困りの方はお試しください! |
大腸菌で発現したHisタグタンパク質を精製すると夾雑物(主にGlmS, SlyD, ArnA, Can)が混入し、高純度のHisタグタンパク質を回収することができないという問題が生じます。
NiCo21(DE3)は問題となるGlmS, SlyD, ArnA, Can遺伝子が改変されており、夾雑物が最小限のHisタグタンパク質の精製を可能する大腸菌コンピテントセルです。
(A)GlmS, SlyD, ArnA, Can はNiカラムに吸着するので、大腸菌野生株からHisタグタンパク質を精製するとGlmS, SlyD, ArnA, Canが混入する。
(B)Niカラム精製によりGlmS、さらにキチンカラム精製によりSlyD, ArnA, Canが除去されるので、NiCo(DE21) から精製するHisタグタンパク には夾雑物がほとんど混入しない。
NiCo21(DE3)によるHisタグタンパク質の精製度の改善
A) Glutamyl tRNA Synthetase (6-His) をNiCo21(DE3) に発現し、Ni-NTAで精製した。Ni-NTAからの溶出画分 (E) をキチンカラムに通した。目的のタンパク質はフロースルー (FT)にあり、CBD-タグの金属結合タンパク質はキチンレシン(NEB #S6651S)に結合している(B)。精製は製品の推奨条件で行った。B) ArnA、SlyD、Can のコンタミネーションはAnti-CBD 抗体 (NEB #E8034S) によるウエスタンブロットで確かめた。
付属試薬:
SOC Outgrowth Medium (1X)
pUC19 Transformation Control Plasmid (0.05 ng/μl)
プロトコール
特性
遺伝子型:
can::CBD fhuA2 [lon] ompT gal (λ DE3) [dcm] arnA::CBD slyD::CBD glmS6Ala ∆hsdS λ DE3 = λ sBamHIo ∆EcoRI-B int::(lacI::PlacUV5::T7 gene1) i21 ∆nin5
利用できる発現ベクターとプロモーター:
T7 プロモーター、T7-lac プロモーター、Ptac、Ptrc、Plac、PlacUV5、ParaBAD ベクター、PrhaBAD ベクターが使用可能である。
メモ: T5-lacO プロモーターを有するベクターからの発現において、発現制御を行うためにはlacI 遺伝子をコードしている発現ベクターか、LacI を発現するベクターが必要である。
形質転換効率:
1-5 x 107 cfu/ug pUC19
プラスミドのスクリーニングに使用できる抗生物質:
薬剤 | 濃度 |
アンピシリン | 100 ug/ml |
カルベニシリン | 100 ug/ml |
クロラムフェニコール | 33 ug/ml |
カナマイシン | 30 ug/ml |
ストレプトマイシン | 25 ug/ml |
テトラサイクリン | 15 ug/ml |
保存温度:
-80℃