Remove-iT PNGase F
カタログ番号 |
サイズ |
濃度 |
価格(税別) |
保存温度 |
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P0706S | 6,750 units | 225,000 units/ml | ¥43,400 | 4℃ |
P0706L | 33,750 units | 225,000 units/ml | ¥173,600 | 4℃ |
製品カテゴリ>グループ
- 糖鎖生物学&プロテインツール>グリコシダーゼ
備考
- 備考:価格改定 (2023年4月1日)
特徴
特長:
・糖タンパク質からN結合型糖鎖を脱グリコシル化
・反応液中のPNGase Fを簡単に除去
説明:
Remove-iT PNGase FはN結合型糖タンパク質から高マンノース、ハイブリッド型オリゴ糖、複合型オリゴ糖の一番内側のGlucNAc残基とアスパラギン残基の間を切断するアミダーゼである。PNGase Fにキチン結合ドメイン(CBD)が融合しているため、キチンビーズを使用して反応後のRemove-iT PNGase Fを簡単に除去できる。また本酵素はグリセロールフリーであるため、HPLCや質量分析が可能である。
図:PNGase Fはアスパラギン残基に結合したGlucNAcにα1-3 Fucoseが結合している場合、これを切断しない(B)。このような糖鎖構造は主に植物および昆虫の糖タンパク質に見られる。
由来:
Flavobacterium meningosepticum由来のPNGase F遺伝子にCBDを融合させて大腸菌で発現
付属試薬:
・GlycoBuffer 2 (10X)
・DTT (10X)
プロトコール
酵素特性および使用方法
ユニット定義:
1 unitは、全反応液10 μl 中、37℃、1 時間において、DTTで変性させた5 μg のRNaseB から95% 以上の糖を除去するために必要な酵素量として定義
反応条件:
糖タンパク質を1X DTT(40 mM) 中で、55℃で10分間変性、1X GlycoBuffer 2中で37℃、1時間インキュベーション
保存温度:
4℃
熱による不活性化:
75℃、10分間
分子量:
41,000 Da
プロトコール
メモ
1. 未変性の糖タンパク質の脱グリコシル化を行う場合、立体構造上PNGase Fが切断サイトにアクセスしづらく、脱グリコシル化効率が低下する傾向にある。コントロールとして変性した糖タンパク質を使用して切断効率を確認すると良い。また酵素量およびインキュベーション時間、反応温度を最適化する。
2. PNGase Fはアスパラギン残基に結合したGlucNAcにα1-3 Fucoseが結合している場合、これを切断しない。
3. コントロール基質としてRNase Bの使用を推奨する。PNGase Fで切断した場合、17 kDaから13 kDaへのバンドシフトが観察される。
4. 1~5 uLのRemove-iT PNGase Fを除去する場合、50 uLのキチンビーズを使用する。