Quick Ligation Kit
カタログ番号 |
サイズ |
濃度 |
価格 |
保存温度 |
---|---|---|---|---|
M2200S | 30 reactions (20 μl vol) * | ¥17,800 | -20C | |
M2200L | 150 reactions (20 μl vol) | ¥69,500 | -20C |
製品カテゴリ>グループ
- DNA修飾酵素&クローニング>リガーゼ&ライゲーションキット
備考
- 備考:*10 μlの反応系でも同じ効率でライゲーションできこの場合60回分に相当
特徴
あらゆるライゲーション反応を5分間で完了
- 突出末端、平滑末端のライゲーション、TAクローニングも可能
概要: Quick LigationTM KitはDNA断片の突出末端および平滑末端のライゲーションを室温(25℃)にて5分間で行うことが可能である。TAクローニングのための3'A突出末端のライゲーションも5分間でおこなうことが出来る。 アプリケーション: キット内容:
|
![]() |
![]() |
ライゲーション反応時間と形質転換効率: LITMUS 28ベクターをEcoRV(平滑末端)もしくは HindIII(付着末端)により消化、仔ウシ腸ホスファターゼで処理後、ゲル精製した。HaeIII 消化されたφ X174 DNA の平滑末端インサートおよびHindIII 消化されたλ DNA の付着末端インサートを、Quick Ligation Kit を用いて3:1=インサート: ベクターの比率でそれぞれのベクターにライゲートした。ライゲーション産物はE. coli ケミカルコンピテントセルに形質転換し、LB-amp プレート上で37℃、オーバーナイト培養した後、形質転換効率を求めた。 |
プロトコール
製品特性
保存温度:
-20℃
2X Quick Ligation Reaction Buffer組成:
132 mM Tris-HCl
20 mM MgCl2
2 mM DTT
2 mM ATP
15% ポリエチレングリコール (PEG 6000)
pH 7.6 @ 25 ℃
メモ:
使用前によく混合する。冷凍-解凍の繰り返しは避けること。
品質管理:
Quick Ligation Kitは以下の手順によって転換効率が検証される。
LITMUS 28ベクターをEcoRV(平滑末端)もしくはHindIII(付着末端)により消化、仔ウシ腸ホスファターゼで処理し、ゲル精製をおこなった。HaeIII消化されたφX174DNAの平滑末端インサートおよびHindIII消化されたλDNAの付着末端インサートを、Quick Ligation Protocolを用いてインサート:ベクター=3:1の比率でそれぞれのベクターにライゲート。ライゲーション産物の形質転換効率は以下のとおりである。
形質転換効率 (形質転換体/μg)
再環状化 | 挿入 | |
付着末端 | > 5 x 106 | > 1 x 106 |
平滑末端 | > 2 x 106 | > 1 x 106 |
未消化ベクター | 2 x 107 |
メモ
- Quick Ligation Kitを用いた場合、ライゲーションは25 ℃において5分以内で終了する。それ以上インキュベーション時間を長くしても効率は向上しない。逆に、2時間以上の形質転換により効率は減少し始め、25℃、オーバーナイトのインキュベートでは最大で75%減少する。
- エレクトロポレーションによる形質転換によって形質転換効率を数桁向上することができる。ただし、Quick Ligation反応産物をエレクトロポレーションに用いる前に、PEG濃度を低くする必要があるため、スピンカラムによる精製を推奨する。