PI-PspI
カタログ番号 |
サイズ |
濃度 |
価格(税別) |
保存温度 |
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R0695S | 500 units | 5,000 units/ml | ¥13,200 | -20C |
R0695L | 2,500 units | 5,000 units/ml | 販売終了 | -20C |
製品カテゴリ>グループ
- 制限酵素>ホーミングエンドヌクレアーゼ
特徴
認識配列:
説明:
PI-PspIは超好熱性古細菌Pyrococcus 属GB-D由来のインテインにコードされたホーミングエンドヌクレアーゼである。ホーミングエンドヌクレアーゼは2本鎖DNaseであり、その認識配列が非常に長く(12-40 bp)、パリンドローム配列でないことが特徴である。通常、イントロンまたはインテイン内にコードされている。イントロンはRNA前駆体からスプライシングされ、インテインはタンパク質前駆体から切り取られる。ホーミングエンドヌクレアーゼも制限酵素の命名法とほぼ同じ方法で命名されるが、イントロン内にコードされているものは「I-」が、インテイン内にコードされているものは「PI-」が接頭語として用いられる。
ホーミングエンドヌクレアーゼは一般的な制限酵素のように厳密な配列の認識はしない。例えば認識配列中の1塩基が異なっている場合、全く切断されないのではなく、切断効率が変化する (効率が低下することがほとんどである)。このように、切断に必要な認識配列に関してはまだ不明な点が残っているため、使用には注意が必要である。ただし各酵素の特異性に記載されている認識配列は、実際に切断されることが確認されている。
由来:
Pyrococcus属 (H.W. Jannasch)からクローニングされたPI-PspI遺伝子を有する大腸菌
付属試薬:
NEBuffer PI-PspI (10X)
pAKR7 XmnI-linearized Control Plasmid (500 μg/ml)
BSA (10X)
酵素特性および使用方法
ユニット定義:
1 unitは、50 μlの全反応容量中でXmnIで直鎖状にされた1 μg のpAKR7を65 ℃、1時間で切断するのに必要な酵素量として定義
反応条件:
1X NEBuffer PI-PspI、[100 μg/ml] BSA
65℃でインキュベーション。
1X NEBuffer PI-PspI 組成:
・10 mM Tris-HCl
・10 mM MgCl2
・1 mM DTT
・150 mM KCl
pH 9.2 @ 25°C
各バッファー中における活性:
NEBuffer 1.1 | : | 10 % |
NEBuffer 2.1 | : | 10 % |
NEBuffer 3.1 | : | 10 % |
CutSmart Buffer | : | 10 % |
希釈バッファー:
Diluent B
保存温度:
-20℃
保存液組成:
・10 mM Tris-HCl
・300 mM NaCl
・1 mM DTT
・0.1 mM EDTA
・500 μg/ml BSA
・50% Glycerol
pH 7.4 @ 25°C
熱による不活性化:
不可
37°Cにおける活性:
5 %
メモ
- PI-PspIはDNA切断後もDNAと結合した状態になっていることが多い。そのため反応後の溶液に終濃度0.5%となるようにSDSを加えて室温で5分間インキュベーションしてから電気泳動することを推奨する。あるいは切断産物を精製しても良い。