NEB Turbo Electrocompetent E. coli
NEB Turbo Electrocompetent E. coliカタログ番号:C2986
カタログ番号 |
サイズ |
濃度 |
価格 |
保存温度 |
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C2986K | 0.1 ml x 6 | 販売終了 | -80C |
製品カテゴリ>グループ
- コンピテントセル>クローニング用コンピテントセル
備考
- 備考:販売終了(2021年9月)
特徴
増殖が極めて速いクローニング用コンピテントセル(エレクトロポレーション用)
特長:
・エレクトロポレーション用コンピテントセル
・高い形質転換効率(1 x 1010 cfu/ug pUC19 DNA)
・laclqによる厳密な発現制御により、毒性遺伝子をクローニング可能
・寒天培地での成長が速く、わずか6.5時間でコロニーを確認
・単一コロニーを4時間液体培養するだけでプラスミドを調製可能
・ブルー/ホワイトスクリーニングが可能
・高品質のプラスミドを調製可能なendA1欠損株
付属試薬:
SOC Outgrowth Medium (1X)
pUC19 Transformation Control Plasmid (0.05 ng/μl)
特性
遺伝子型:
F' proA+B+ lacIq ∆lacZM15 / fhuA2 ∆(lac-proAB) glnV galK16 galE15 R(zgb-210::Tn10)TetS endA1 thi-1 ∆(hsdS-mcrB)5
形質転換効率:
1 x 1010 cfu/µg pUC19 DNA
プラスミドのスクリーニングに使用できる抗生物質:
薬剤 | 濃度 |
アンピシリン | 100 ug/ml |
カルベニシリン | 100 ug/ml |
クロラムフェニコール | 33 ug/ml |
カナマイシン | 30 ug/ml |
ストレプトマイシン | 25 ug/ml |
テトラサイクリン | 15 ug/ml |
薬剤耐性:
・ニトロフラントン
保存温度:
-80℃
メモ
エレクトロポレーションのヒント:
1. | エレクトロポレーションに使用するキュベットおよびマイクロチューブは氷上で十分冷やしておく。 |
2. | コンピテントセルは氷上で融解する。 |
3.
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一旦コンピテントセルにDNAを加えたら速やかにエレクトロポレーションを行う。インキュベートの必要はない。添加するDNA溶液量は最大2.5 uLとなるようにする。これ以上のDNAを使用した場合、形質転換効率が低下する。 |
4.
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塩やタンパク質の夾雑は形質転換効率に繋がる。エレクトロポレーションに使用するDNAは必ず精製を行い、水かTEバッファーに溶解したものを使用する。 |
5.
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エレクトロポレーションの条件は機器およびキュベットによって異なる。プロトコールに記載されていない機器を使用する場合、最適化が必要な場合がある。キュベットは1mmのギャップを推奨する(BTX Model 610/613やBio-Rad #165-2089など)。2mmのギャップのキュベットを用いる場合、より高圧条件が必要となる。 |
6. | 高濃度の塩や気泡が混入した場合、アーキングが発生するので注意する。 |
7. | エレクトロポレーション後は速やかに培地を加える。 |
8.
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エレクトロポレーションしたセルを培地に植菌する際、予め37℃で1時間インキュベートしたプレートを用いる。冷えたプレートを使用した場合には形質転換効率が低下する。 |
9.
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余ったセルはドライアイスもしくは冷エタノールで5分間凍結した後、-80℃で保存する。液体窒素は用いない。セルを繰り返し凍結融解すると形質転換効率が低下する。 |
10. | エレクトロポレーションに使用するDNA量は以下図を参照して決定する。 |
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DNA量と形質転換効率、トータルコロニー数の関係:1 pg~1 ngのDNAを使用した時、1 x 1010 cfu/ug 以上の高い形質転換効率が確認された。10 ng以上のDNAを用いた場合には形質転換効率が低下するが、得られるコロニー数は多くなった。 |